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親会社の方針転換。生き残りをかけたグループ会社の風土改革

2020.7.27



業務コンサル・事例 - 組織改革・人財育成:組織風土改革


親会社の方針転換。生き残りをかけたグループ会社の風土改革



プロジェクト背景

プラスチック加工メーカーW社

山

W社は射出成型機・押出成型機を使った加工で、生産財から消費財まで幅広い用途の製品群を持つプラスチック加工メーカーです。
消費財の中ではヒット商品の容器を扱っているものもあり、トレンドが終わると専用設備そのものが不要になるような事もたびたび起こりました。しかし、大手化学メーカーの傘下にあったので、生産品目が減っても直ぐに別製品の生産依頼が来るため、生産量が減少しても進んで対策を取るようなことはありませんでした。

安定した経営に見えたW社ですが、ある日、親会社から「2期連続でROSが0%以下の事業は撤退する」という方針が出され状況は一変しました。W社はグループ間での取引が多いため、利益は親会社のさじ加減で決まります。ですから、決算で赤字になっても、▲1%程度に収まっていれば問題ないという認識だったのです。それが今後は一切許されない状況になりました。

これまで抜本的なコスト削減に取り組んだ事のないW社の従業員は、この方針転換に戸惑いを感じ、具体的に行動に移すことができません。「作ったものは売れる」「自分の関係する仕事だけやっていればよい」という考え方を捨てる意識改革から始める必要がありました。

組織環境の変化 

以前、W社は親会社のコストセンターという認識でした。販売部門はありましたが、新規開拓は親会社が行うので、既存顧客と親会社の対応が主要な業務となっていました。しかし、今回の方針転換により、W社は自ら新規顧客を開拓しなくてはならなくなりました。

また、W社の幹部は親会社からの出向者だけで固まっており、各部門にも多くの出向者がいます。日頃からプロパーと出向組の対立の構図が出来ていましたが、全社的なコストダウンに向けた協業による取り組みが急務な状態でした。

<組織環境>

下降
  1. グループ間取引依存からの脱却
  2. 出向者とプロパーの確執解消
  3. 全社的なコストダウン

環境変化への対応ポイント

当たり前の事ですが、利益を増やすには「売上を増やす」「コストを下げる」という2つの方法しかありません。新規顧客開拓もコストダウンも両方必要になります。そして一時的ではなく、継続的な取り組みが必要となります。このプロジェクトを行い、継続的に改善活動に取り組めるよう、工場を中心に組織風土を変えるアプローチを指向しました。

組織風土の可視化

問題点対応ポイント
  • 会社の目指す方向を従業員が理解していない
  • 会社の問題を従業員が他人事のように感じている
モチベーションサーベイ、ヒアリングによる風土の可視化
  • 経営方針の理解度
  • 仕事内容の満足度
  • 待遇の満足度
  • 職場の雰囲気
  • 人間関係 etc・・・

クロスファンクショナルチームを編成し問題解決

問題点対応ポイント
  • 他部門の問題に気付いていても意見を言えない
  • 自部門だけでは解決困難な問題を抱えている
問題解決チームの編成
  • 製造コスト削減チーム
  • 歩留り改善チーム
  • 間接部門コスト削減チーム
  • 職場環境改善チーム

活動成果とポイント

製造コスト削減 ・・・ 20%

※年間削減額の比率

歩留り改善 ・・・ 85% ⇒ 92%

※ 主要製品の値

従業員満足度 ・・・ 45% ⇒ 85%

※ プロジェクト開始2年後の調査結果

風土

組織設計と業務効率化の3つのポイント

  1. 現実を認識してもらう
    ⇒ 経営数値の共有、経営シミュレーション、モチベーションサーベイ
  2. 共通の目的・目標を提示する
    ⇒ プロジェクトの目的・目標の提示、経営層と高頻度のコミュニケーション
  3. 部門を越えた取り組みをする
    ⇒ クロスファンクショナルチーム

他業界での組織風土改革事例

食品、化学、非鉄金属、自動車部品、電子材料など



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