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業務改善により効率化した組織で市場即応力を強化

2020.7.17



業務コンサル・事例 - 生産・物流:現場改善・ホワイトカラー業務適正化


業務改善により効率化した組織で市場即応力を強化



プロジェクト背景

食品原料メーカーK社

小麦

国内および海外に生産拠点を持ち、食品原料を供給するK社は、低成長市場で苦戦していました。売上全体の50%を占める定番品はロングセラーであり、安定的な需要が見込めますが成長率は0%以下です。売上を伸長させるためには、需要が見込める製品を増やす必要がありますが、なかなかヒットに恵まれません。

また、顧客からの値下げ要求は年々厳しくなっています。一部の工場を閉鎖し委託生産に切り替えるなどの施策でコストダウンをはかり、何度か人員削減を行っていることもあり、社内の雰囲気は良いとは言えません。新製品の試作を量産ラインに流そうとしても、製造部門の協力が得られず製品開発が遅くなるということも頻繁に起こります。開発部門内もプレッシャーで疲弊感が漂っており、売れる製品が開発できる雰囲気ではありません。

人員削減で弱体化している状況を建て直し競争力向上に向け、業務を効率化し、組織の再編成を行うことになりました。

市場を取り巻く環境変化

日本国内の食品市場は少子高齢化・人口減少という社会構造の影響を受け、部分的にはトレンドがあるものの、長期的には縮小傾向の見込み。大手食品メーカー各社の投資は海外市場へ向かっています。その為、国内生産拠点は設備の更新時期のたびに、更新・撤退の判断が求められ、委託生産に切り替えたり、生産拠点を撤退したりする企業も増加しています。

また、製品ライフサイクルの短命化も進み、より一層の新製品開発リードタイムの短縮が求められています。

<市場環境>

下降
  1. 日本国内の需要は長期的に縮小傾向
  2. 大手は海外市場へ投資
  3. 速い新製品の投入サイクル

環境変化への対応ポイント

新製品開発リードタイムを短縮させるコンカレントエンジニアリング(※1)へ向けた、組織体制の構築と業務効率化を指向。開発、販売、生産、購買部門を対象に、各部門の業務機能を再定義したうえで、不要な業務を削減し、市場変化に即応する組織の構築に向けたコンサルティングを実施。

※1 製品開発と複数のプロセス(設計・購買・製造など)を同時並行で進め、開発期間の短縮やコストの削減を図る手法のこと

組織機能の設計

問題点対応ポイント
  • 各部門の都合が優先され、組織全体の流れが非効率となっている
  • 理想とする組織の姿に向けた組織機能の再定義
  • 新組織体制の業務フロー構築

部門ごとの業務機能の再定義と効率化改善

問題点対応ポイント
  • 目的のわからない業務が点在し、必要な業務が遂行されるまでに時間がかかる
  • 業務機能の再定義と業務の統廃合(不要業務の廃止が主軸)
    ※業務機能は上記の組織機能から落とし込む
  • 特定の人に業務負荷が偏り、人材が上手く活用されていない
  • 業務負荷の可視化と人員の再配置

活動成果とポイント

新製品開発(量産化)リードタイム短縮 ・・・ 30%

※試作完成~量産化までの期間

年間の新製品開発の増加件数 ・・・ 20%

※前年比

業務削減率 ・・・ 30%

※プロジェクト対象部門の業務

活動成果

組織設計と業務効率化の3つのポイント

☆組織体制を再構築する実現性を高めるには、業務効率化が大きなポイントとなります。

  1. 方針展開の整合性を管理(下記の繋がりとフィードバック)
    ⇒ コンセプト設計、組織機能の設計、業務設計、実行定着化
  2. 組織機能と業務の設計
    ⇒ 組織機能の定義、ワークフロー設計、業務機能の定義、業務の統廃合、業務負荷の可視化、人員の再配置
  3. 実行・定着化
    ⇒ 実行評価、定期的な業務見直しの仕組み

他業界での販売組織改革事例

非鉄金属、自動車部品、電子材料など



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