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fSCM・ロジスティクス改革→SCM・ロジスティクス管理システム構築

業務コンサル・事例 - SCM・ロジスティクス改革:SCM・ロジスティクス管理システム構築



供給リードタイム70%短縮を実現した老舗メーカーのサプライチェーン改革


プロジェクト背景

スマートフォン向け電子部品メーカーA社

スマホ

A社は折り畳み式の携帯電話が主流だったら時代から、この市場に参入しており、スマートフォンが主流になった時代になっても、過半数のシェアを維持しているモノづくり企業です。

一方、急成長市場ということもあり、需要変動の激しさに対して供給能力が徐々に追い付かなくなり、また、生産管理システム(仕組み)も整っていないことから、「納期遅延」が度々発生するようになりました。さらに、市場への参入当初は一握りだったコンペチターが市場の成長期には40社にまで膨れ上がり、特に、急速に台頭してきた海外コンペチターに市場シェアを奪われはじめたことで危機感が大きくなりました。

この状況を打開したいと考えたA社は、サプライチェーン改革プロジェクトを立ち上げましたが、自社内での改革に限界を感じ、外部のサポートを受けることにしました。コンサルティング支援範囲として、業務の再設計だけに留まらず、設計した業務の仕組みをIT化することも重要なポイント考えていたので、SCM領域の業務改革からシステム導入まで一気通貫で支援を求めていました。

市場を取り巻く環境変化

一部の特殊品を除き、部品のコモディティ化、低価格化が進んだことで、特に資金力のある新規企業が参入しやすいレッドオーシャン市場へと変化しました。その結果、顧客の要求が益々多様化、各種要求リードタイムの更なる短期化が加速しました。供給各社に求められるのは、更なる価格競争や、競争条件の変化を想定し、瞬時に感じ取り、どのように競争力を高めていくのかが求められる市場に移り変わりました。

<市場環境>

剣
  1. 市場の成長期における部品のコモディティ化
  2. 海外を中心としたローコストメーカーの台頭
  3. 要求リードタイムの短期化

環境変化への対応ポイント

QCDのうち、「品質(Q:Quality)」と「コスト(C:Cost)」の改善は進んでいたので、今回は改善が進んでいない③要求リードタイムの短期化(D:Delivery)」を中心にコンサルティングを実施しました。

市場の成長期における各種リードタイム短縮に向けた改善実施

問題点対応ポイント
  • 受注~出荷リードタイムの長期化
  • 生産リードタイムの長期化
  • 製造時間の長期化
  • 製販一体となった生産システム(仕組み)の構築
  • 先入れ先出し・一気通貫型の生産方式の構築
  • 計画遂行体制の強化(製造現場力の向上)

フレキシブルな対応を実現するためのサプライチェーン構造見直し

問題点対応ポイント
  • 部門最適による情報連携・動きの非効率化
  • 情報不足・情物不一致による低い納期回答率
  • 販売・調達・生産管理・製造・物流のそれぞれの領域/横断的領域で改善を実施
  • 受注~納品までのシステムを再構築。業態に合ったノウハウを再構築

活動成果とポイント

サプライチェーンリードタイムの短縮 ・・・ 30日 ⇒ 10日

※ サプライチェーンリードタイム:受注~出荷までのリードタイム

納期回答率 ・・・ 70% ⇒ 100%

※ 納期回答率:顧客からの問い合わせに対して、明確な納期を24時間以内に回答した割合

納期遵守率 ・・・ 60% ⇒ 98%

※ 納期遵守率:顧客が希望した納期に対して、納品出来た割合

供給体制

サプライチェーンリードタイム短縮の3つのポイント

  1. 精度の低い需要情報による生産現場の混乱
    ⇒ 提案型の営業組織をつくり販売計画の精度向上
  2. 部門間連携の不足による工程間の半製品滞留
    ⇒ 在庫補充型+受注生産型の生産方式の仕組みを構築し、部門間連携をスムーズにし滞留時間を削減
  3. 現場の低稼働率による生産能力の低下
    ⇒ 各種改善を行い、操業管理体制、教育・スキル管理などを強化し、トラブル停止・切り替え停止時間を圧縮、良品率を向上

この活動では事業所から出荷されるまでを対象としていた為、出荷物流については改善継続中。また、上記以外にも、購買管理、品質管理、検査工程、構内物流の改善を実施。

他業界でのSCM改革事例

食品、飲料、化学、非鉄金属、自動車部品、プラスチック製品など



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